【果ての家族】11.6話「六人の仲間たち」

1

「ソスさん」

 ソスはアルカに声をかけられた。

「なに?」

 そっけない反応だがソスからすれば感激なことである。アルカはソスの数ある好きな女性の形にはまっているからだ。そのため、アルカについて興味津々。

「ゴリョウって誰ですか?」

「ゴリョウ?」

 意外と思った顔だ。

「ゴリョウって誰からきいた?」

「ハテ様からです。ゴリョウさんと槍を作って……」

 それを聞いたソスは深く考える。そして口を開いた。

「それか、話しが長くなるからいいかな?」

「ええ」

 アルカは承諾した。

「まあ、よかったね。姉上だったらひどい答えが来るよ」

「そうですね」

 アルカはシウがとんでもない反応を見たのでわかっていた。

*2
 かつて愚かな弟ロッキと配下の6人による第二次異次元戦争「崩壊大戦」が勃発した。前の戦争と違い大規模で多くの神々が参加するほど。
 前の戦争で死んだ兄ギルカと姉メリアの原初核をロッキが埋め込み異次元神から覇王神となった。
 ロッキは配下を原初神レベルにまで引き上げて他の神々を圧倒する実力を見せつけた。
 ソスや他の兄弟達も対抗するが強力な力を得たロッキに誰も勝てなかった。
 果ての神も参戦するが、ロッキと互角で決定打にならなかった。一時休戦をしき果ての神はロッキを倒しうる仲間たちを探すことにした。
 そして仲間になったのが六人。
 戦士ハウズ・ハウス、魔法使いゴリョウ・ジュウモンジ、上方連合国王女にしてナクルビ騎士団団長ナクルビ・チェックメイト、ナクルビの部下ロウナ・ロロナ、祟王国国王フザン・カンシー、フザンの部下カラリア・ドライアー。
 彼らは最上級神と比べたら全く使えない人間でどうにかできるわけでもない。
 運が悪くロッキと遭遇し六人は全滅。しかし、どういうわけか六人は生き返ったのだ。
 なんと果ての神が六人に自らの肉を植え付けて疑似原初神にしていたのだ。通常、果ての神の肉を切り出してもすぐ消えるがこれは例外で消えず相手の体に残して原初神とした。
 覚醒した六人の力は最上級神を超えてロッキたちの神々を圧倒しついにはロッキの玉座へ向かった。
 ロッキと果ての神、六大神と六英雄との戦いで勝利は果ての神が勝った。
 果ての神はロッキの暴虐をとがめ存在の抹消とも言える魂の初期化をしてロッキは原初神として神格を失いごく普通の魂となった。二度と復活することはなかった。
 その後の六英雄は果ての神に肉を返上しごく普通の人間となってすごすことにした。
 だが、最大のミスはあった。六大神が見当たらなかった。
 ロッキがおらず原初神なみの力を出し切れたのは源泉たるロッキいてこそのもの。仮に名を挙げたとしても負け戦は必至。
 今はどうしているのかわからず崩壊戦争以降、歴史から姿を消した。

*3
「まあ、我々かすれば助かったものの嫉妬はあった」

 ソスはあまりよくない顔をした。

「ロッキを倒すため必死に戦った我々と違い原初神の力を得た彼らには嫉妬する。まあ、結果はよかったけど……なんだかね」

「ごめんなさい!」

 アルカは良くない話をしてしまったと思い謝罪した。

「すいません! こんなことを……」

「いや、いいよ。別にアルカを責めるようなことなんか言っていないし」

「そうですか?」

「ああ」

 ソスはその場で落ち着かせた。まさか、こうまで真面目とは思いもしなかった。


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