【艦これSS・軽空母】龍驤とゆかいな仲間たち 10話「かまないグラ―フ」

*1
グラ―フ「伊58か」

伊58「あ、グラ―フさんでち。こんにちわ」

グラ―フ「Guten Morgen」

伊19「こんにちはなの」

伊168「こんにちわ」

伊401「こんにちわ」

グラ―フ「伊19、伊168、伊401か。Guten Morgen」

まるゆ「すごい! グラ―フさんは伊号のみんなの名前をすらすらいうなんて……」

グラ―フ「当たり前だ。ちゃんとした名前があるのなら言うのが普通だ」

まるゆ(固いけどすごい)

呂500「グラ―フさん」

グラ―フ「呂500か」

*2
龍驤「なあ、加賀。聞いたか?」

加賀「何がです?」

龍驤「グラ―フのやつかまへんらしいで」

加賀「かまないとは?」

龍驤「ほら、うちら呂500のこと「ロー」とか、伊401を「シオイ」、伊168を「イムヤ」と言うとるやろ」

加賀「ええ」

龍驤「あいつすらすら言うで」

加賀「すらすら……本当ですか?」

龍驤「ああ。ビスマルク、ウォースパイト、アイオワ、武蔵も言うのがやっぱあだ名に変えるねん。せやけどあいつだけ普通に言うねん」

加賀「なぜでしょうか?」

龍驤「ビスマルクが言うにはドイツの早口大会でよう優勝していたらしいで。せやから雑作も無いこっちゃ」

加賀「あまりよく思いません。私が早口勝負を挑んできます」

龍驤「またかいな……」

Contents

3

加賀「グラ―フさん、早口勝負を挑みに来ました」

グラ―フ「私に? いいが、なぜ……」

加賀「個人的な事情と言っておきます(負かして赤城さんに離れる事情を作らせるため)」

グラ―フ「まあ、いいだろう。何でも来い」

加賀「では……あかまきまきあおまきまききまきまき」

グラ―フ「あかまきまきあおまきまききまきまき」

加賀「議論好きの議員が 議事堂にぎっしり」

グラ―フ「議論好きの議員が 議事堂にぎっしり」

加賀「どじょうにょろにょろ 三にょろにょろ 合わせてにょろにょろ 六にょろにょろ」

グラ―フ「どじょうにょろにょろ 三にょろにょろ 合わせてにょろにょろ 六にょろにょろ」

加賀「お綾や、八百屋におあやまり」

グラ―フ「お綾や、八百屋におあやまり」

加賀「親亀子亀子孫亀 親鴨子鴨子孫鴨」

グラ―フ「親亀子亀子孫亀 親鴨子鴨子孫鴨」

加賀(まさか、ここまでグラ―フさんが強いとは……。ならば)

加賀「かきくうきゃっ!? かんだ!!」

グラ―フ「どうやら私の勝ちか」

加賀「まさか……ここで負けるなんて」

グラ―フ「なかなかおもしろかった。ビスマルクより強いな」

加賀「それなら、強い人なら他にいますよ」

グラ―フ「誰だ?」

加賀「日本の艦で一番早口が強いのは大淀さんよ。2番目に妙高さんですが、今のあなたなら一気に大淀さんにいどめるはず」

グラ―フ「いいだろう! 挑んでみようか!!」

4

 秘書艦仕事に忙しい大淀の所にグラ―フからの果たし状が来て秘書業務の休みに早口勝負をしないかと頼まれた。大淀は調整して休みの日に早口勝負を挑むことにした。
 もっとも単にひまつぶしにすぎないが。

大淀「お題は何でもいいですね?」

グラ―フ「何でも来い」

 多くの艦娘に見守られる中、勝負が始まった。

大淀「では……ローマの牢屋の広い廊下を六十六の老人がロウソク持ってオロオロ歩く」

 なんと言いにくいのを選んできた。しかし。

グラ―フ「ローマの牢屋の広い廊下を 六十六の老人が ロウソク持って オロオロ歩く」

大淀「やりますね」

グラ―フ「ああ、次はこっちからだ。巣鴨駒込駒込巣鴨親鴨子鴨大鴨小鴨」

大淀「巣鴨駒込駒込巣鴨親鴨子鴨大鴨小鴨」

 ここから両者は途方もない早口勝負を始めた。それは観客をあっとするほどかまずなぜかまないのだと首をかしげるほどだ。
 かまないのが普通ではないほどに。
 開始から30分。両者は疲れていた。

大淀「ここまでやるのは妙高さん以来ですね……」

グラ―フ「そうか……」

 グラ―フは思った。いくら日本の早口言葉で大淀に挑んでも勝負にならないと考えた。ならば、ドイツ語で畳みかけるとする。

グラ―フ(だましうちかもしれないが許せ大淀!!)

グラ―フ「Hinterm hohen Haus hacket Hans hartes Holz. Hartes Holz hacket Hans hinterm hohen Haus.」

グラ―フ(どうだ?)

大淀「Hinterm hohen Haus hacket Hans hartes Holz. Hartes Holz hacket Hans hinterm hohen Haus.
 ドイツ語も大丈夫です」

グラ―フ「な、なにぃ!?」

 何の変哲もなく言い切った大淀。これにはドイツ艦たちからは唖然とされる。

グラ―フ「ば、ばかな! お前がなぜ我が祖国の早口言葉を……」

大淀「あ、秘書業務の一環でドイツ語も習得しています。これくらいなんともありません」

グラ―フ「つっがぁつ!?」

大淀「大丈夫ですかグラ―フさん!!」

グラ―フ「す、すまない。どうやら、緊張でかんでしまったようだ。かんだ以上は私の負けだ」

大淀「で、でも……」

グラ―フ「勝負は勝負だ。お前の勝ちだ」

 グラ―フは自身の負けを認めて去っていった。ああ、この様な負けもいいのかと。。

5

 数日後。

グラ―フ「赤城よ!」

赤城「どうしましたグラ―フさん」

グラ―フ「英語ならば大淀に勝てるだろう!」

赤城「いえ、大淀さんも秘書業務で覚えていると思いますよ」

グラ―フ(勝てる方法が思い浮かばない)

 いまだに大淀の再戦を望んでいる。

龍驤

Posted by ge18wa12er9o


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