【艦これSS・軽空母】龍驤とゆかいな仲間たち 12話「扶桑の変装」

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1

扶桑「私が加賀を驚かせる?」

山城「変な考えですね」

赤城「おかしいと思いますが、少し楽しもうと思って……」

扶桑「……でも、私と赤城では雰囲気が違いすぎるような感じがするわ?」

赤城「扶桑さん、試すのは加賀さんで他の人はいいです」

扶桑「どうして加賀だけ?」

赤城「加賀さんが少し前に扶桑さんと私を間違えたのです。そこで、扶桑さんの変装で通して見ようと思います」

扶桑「……面白そうだからやってみようかしら」

山城「いいのですか姉様?」

扶桑「山城、こういうのは気分転換の一環よ」

山城「姉様が言うなら山城は従います!」

2

扶桑(いざ、赤城と同じ格好でアイコンタクトで同じ目の色にしたけど……大丈夫かしら? 後は喋り方……)

加賀「赤城さん」

赤城(扶桑)「あ、あ、加賀さん?」

加賀「? どうしました?」

扶桑(やっぱり疑ってる……変装なんて無理よ)

赤城(扶桑)「いえ、少し考え事があって……」

加賀「……食べることね」

赤城(扶桑)「ええ、そうです!」

加賀「鳳翔さんのところに行って食べましょう。今日は赤城さんの好きな食べ物が食べれますよ」

扶桑(食べれたらいいけど……)

3

蒼龍「あ、加賀さん! 赤城さん!」

加賀「どうも蒼龍さん、飛龍さん」

赤城(扶桑)「こんにちわ、蒼龍さん、飛龍さん」

飛龍「? 赤城さん雰囲気変えた?」

扶桑(え?)

蒼龍「なんかこうおしとよかと言うかそういう感じがするような……」

扶桑(しまった……赤城は「こんにちわ!」だった。これはもう……)

加賀「蒼龍さん、飛龍さん。赤城さんは気分転換で言ってみただけ」

飛龍「え?」

加賀「たまにはそういう言い方もあってもいいでしょ?」

蒼龍「まあ、そうよね……」

扶桑(すごい力説)

4

翔鶴「あ、一航戦と二航戦の先輩方」

瑞鶴「おはようございます!」

蒼龍「瑞鶴、おはよう」

赤城(扶桑)「おはようございます!!」

瑞鶴「? 赤城さん、どこか戦艦ぽいノリのようななんというか雰囲気しなかった?」

扶桑(何よその戦艦みたいな雰囲気って? 武蔵や長門ならわかるにしても私はさすがに……)

加賀「瑞鶴さん、私と赤城さんは元々戦艦として作られる予定だったからこれぐらい普通よ」

瑞鶴「え、そうなの?」

赤城(扶桑)「そうよ」

扶桑(あ、これは言わないか)

5

龍驤「おう、みんな」

蒼龍「龍驤さん、こんにちわ!」

一同「こんにちわ!」

龍驤「ん? 赤城?」

赤城(扶桑)「はい」

龍驤「妙やな……君、本当に赤城なん?」

赤城(扶桑)「え?」

龍驤「なんというか、こう……あんまり見ない感じがするな」

扶桑(空母の古参だけあって特徴をすべて把握している……これはもう)

加賀「龍驤さん、赤城さんは赤城さんです」

飛龍「加賀さん……私達も最初に赤城さんが……」

加賀「赤城さんと同じ格好ができる人は鎮守府内にいますか?」

飛龍「それは……確かに駆逐艦にも同じ顔をした子が何人もいるけど空母は見ないよ」

加賀「だから、赤城さんに限ってこんなことはありません。皆さんは疑い深いです」

扶桑(どういうこと? 私を完全に赤城と信じ込んでる……どうしよう……怖い)

6

鳳翔「あ、正規空母のみんな!」

加賀「鳳翔さん、こんにちわ」

鳳翔「今日は集団が多い……」

加賀「集団?」

鳳翔「ええ、扶桑さんが山城さんや四航戦を連れて食事に来ましたよ」

龍驤「ほっほー、航空戦艦の集まりか」

加賀「同席するのもいいですね」

龍驤「よっしゃ、一緒に食べに行こうか!」

7

扶桑(赤城)「空母のみなさん、おはようございます!」

蒼龍「おはよう」

日向「うーん」

飛龍「日向、どうしたの?」

日向「朝から扶桑の様子がおかしい」

飛龍「おかしい?」

日向「ああ。扶桑が元気すぎるし山城が疲れている」

山城「はぁ……」

飛龍「実はこっちの赤城さんも様子がおかしいのよ。おしとやかだったり龍驤さんが変に感じたりとかさ」

日向「やっぱりか」

伊勢「あたしは全然だけど……」

日向「おかしいと気づけ」

8

赤城(扶桑)「はぁ……」

 ポロ。

扶桑「あ、コンタクトが」

加賀「赤城さん……目が赤いような……」

扶桑「え、あ、これは……」

扶桑(赤城)「ああ、しかたない。私も取ります」

加賀「赤くない扶桑さん?」

赤城「加賀さん、すいません! 加賀さんを驚かそうと思って扶桑さんに化けていました」

加賀「扶桑さんが赤城さん」

山城「赤城がもうマイペース過ぎて……。はぁ……」

龍驤「なんや、やっぱり誰かが変装しとったんか」

加賀「……」

日向「違和感ばかりだったがやはりな」

伊勢「なんだよーあっちの扶桑も良かったしー」

蒼龍「まあ、いいんじゃない」

飛龍「で、加賀さ……」

加賀「扶桑さんと赤城さんを見きれなかったなんて……」

瑞鶴「ってすごい落ち込んでる!」

翔鶴「これじゃあ食べるどころじゃないわどこかに行きましょう!」

 こうして加賀は自室に連れて行かれてボーと1日を過ごすのであった。

9

 翌日。

赤城(瑞鶴)「加賀さん!」

加賀「どうしました、瑞鶴さん」

瑞鶴「なんでわかるのよ?」

加賀「目と声でわかります。さすがに扶桑さんの変装は見きれませんでした」

瑞鶴(いや、どう見ても雰囲気が違いすぎるし)

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