【艦これSS・軽巡】球磨型日和 7話「多摩が連れて行かれたニャ」

2017年3月24日

この記事の所要時間: 420

 

*1
 長門型1番艦長門はとりわけかわいいもの好きと言われている軽巡以下の艦娘でかわいい者がいれば目を輝かせるほどだ。

長門「軽巡寮にはあまり行かないがたまに行くのはいいだろう」

多摩「あ、長門さんだニャ」

長門「!?」

 この時、長門の頭に巨大な衝撃が走る。かわいい、かわいすぎると。1日でもいいから自分の部屋に持っていきたいと。
 長門は提督に嘆願し許可がおりた。一方の球磨たち。

木曾「どうなっているんだ! いくら、長門先輩の言葉だからって……」

多摩「困ったニャ。でも、行かないとダメだニャ」

球磨「行ってくるのかクマ?」

多摩「みんなに迷惑をかけたくないから行く以外に無いニャ」

北上「行ってらっしゃい多摩姉」

大井「いってらしゃい」

多摩「ニャ」
*2
陸奥「あら、長門……え?」

長門「陸奥か」

陸奥「どうしたのよ? 多摩ちゃんなんか連れてきて?」

長門「いや、かわいいし……日々の癒しがほしかった……」

陸奥「いくらなんでもそれはありなのか疑問視よ」

長門「そういわれたら……言い返せないな」

多摩「先からなでなでされてばかりニャ?」

長門「ああ、すまん。話すこともないしなでなでや見ている方が楽しんだ」

多摩(観察されているニャ……)

多摩「帰りたいニャ」

陸奥「返したら?」

長門「そうだ……」

金剛「ヘイ、長門!!」

陸奥、長門、多摩「!?」
*3
金剛「OH、珍しく多摩がいますネー!」

多摩(今度は何ニャ?)

金剛「こうしてみると多摩もかわいいネー! なでなでしたいでーす!!」

多摩「ニャ、やめてほしいニャ……」

陸奥「よしなさいよ。いやがっているし」

金剛「あ、そうだ……」

ビスマルク「あら、めずらしいじゃない」

ウォースパイト「Wow、軽巡じゃない」

多摩「ニャ、ニャ」

ビスマルク「あまり見ないけど猫みたいな軽巡ね」

多摩「多摩は猫じゃないニャ」

ビスマルク「あ、ごめんね。でも、私は猫が好きだから今日は私の部屋にいなさい」

多摩(はぁ!?)

ウォースパイト「ちょっとビスマルク。いくらなんでもそんなこと……」

ビスマルク「大丈夫よ。提督に説明すれば通るわ。それに、本当に猫っぽい艦娘なんてあまりいないし貴重よ」

多摩「そ、そうかニャ……」

ビスマルク「自信を持ちなさい! 私がほめているから持つのが当然よ!!」

多摩「ニャ、ニャ……」
*4
球磨「遅いクマ。どうしている……」

ビスマルク「ここが、球磨型の部屋ね!!」

北上「え、ドイツ艦!!」

大井「何で長門さんじゃなくて? というか多摩姉さんわ?」

ビスマルク「それを伝えに来たのよ。提督に話をして多摩を1日だけ私の所にいさせてもらうわ!!」

北上「はぁ? そんな話なんて……」

ビスマルク「気安いわね。雷巡とかなんだか知らないけど私なみに活躍してから物を言いなさい」

大井「なによ! 戦艦だからって偉そうに言わないでよ!!」

ビスマルク「ふふ、私にいくら言っても曲げないわ! そこで一日がまんしていなさい!!」

球磨、北上、大井(どうするのよこれ……)
*5
オイゲン「さあ、多摩。どうですか、黒猫の服?」

多摩「に、似あっていると思うニャ」

オイゲン「まあ、ビスマルク姉さまはドイツの鎮守部でも問題があって提督を口で黙らせることが多かったです。それに、戦艦もそうですが人の方もそうとう地位の高い人です……」

多摩「それで、あんなに偉そうニャ」

オイゲン「そうです。いくらこっちが制止しても自慢の偉そうさで話が通じません。私もそのせいでビスマルク姉さまのご機嫌をとっています」

多摩「大変だニャ」

ビスマルク「多摩、帰って来たわ」

多摩「ニャ……」

オイゲン「あ、ビスマルク姉さま。おかえりなさい」

ビスマルク「多摩、あなたは1日だけ私が「オスカー」と名付けるから肝に銘じなさい」

多摩「そ、そんなあ……」

ビスマルク「さあ、オスカー。私がこれから……」

木曾「多摩姉さん、何してんだ!!」

多摩「あ、木曾!」

ビスマルク「また、球磨型の軽巡ね」

オイゲン「ああ、ビスマルク姉さま」

多摩(木曾がここに来ても通じないニャ。ここは帰っていった方が……)

木曾「そこのドイツ戦艦! 多摩姉さんを勝手に持っていって困るぜ!! さっさと軽巡寮に返しやがれ!!」

ビスマルク「――――」

オイゲン「ビスマルク姉さま、言いたいことはわかります。でも、ここは抑えてください」

ビスマルク「いいのよプリンツ」

オイゲン「ね、姉さま?」

ビスマルク「見なさいよ」

オイゲン「え?」

ビスマルク「多摩より猫らしさがあるじゃない!!」

多摩、木曾(はぁ?)

ビスマルク「多摩を返したいそうね。だったら返すわ。それからあなたを1日だけ「オスカー」としていなさい!」

木曾「おい、そういう話じゃ……」

ビスマルク「早く来なさい!!」

木曾「ちょッ離せ!!」

多摩(木曾、すまないニャ)

 こうして木曾は1日だけオスカーとしてビスマルクの部屋に使われた。