【艦これSS・軽巡】球磨型日和 8話「木曾には妹らしさが必要」

2017年7月8日

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*1
まるゆ「球磨型のみなさん! みさんのせわになっていましたからクッキーを作りました!!」

球磨「ありとうクマ」

多摩「ニャ」

北上「もらうね」

大井「うふふ」

木曾「ああ」

5人がまるゆの作ったクッキーに手を延ばし食べていた。
大井「やっぱり、ここにきて木曾にいいたいことがある」

木曾「?」

大井「木曾、やっぱりあなたにいたりないのは妹分よ!!」

木曾「はぁ?」

大井「まるゆは女子力がある。木曾もあるけど、どちらかと言えば男子力が強い」

木曾「だから何だよ」

大井「わかんないの!? あんたは女の子らしさが足りないのよ!!」

*2
 今から思えば大井にとって木曾はかわいい妹であってほしかった。大井が思う理想の妹像。

理想の木曾「大井姉さん、大丈夫? 木曾も大丈夫です!!」

理想の木曾「木曾は姉さんこと大好き!」

理想の木曾「姉さんたちと一緒に行く?」

 これならかわいいと思っていた。しかし、来たのが。

現実の木曾「俺に勝負に挑むバカはどいつだ!」

現実の木曾「当然の結果だ。別に騒ぐほどのこともない」

現実の木曾「木曾だ。お前に最高の勝利を与えてやる」

 これを聞いた大井は最初、泡を吹いて気絶した。こんな妹が来たなんてどうすればいいのかと思うぐらい嫌だった。

*3
大井「そもそも、木曾! あんたは女の子らしさも足りないのよ!!」

木曾「お、女の子らしさ? 俺はちゃんと姉さんたちをしたって……」

大井「そんなところじゃない!! あんたね、女の子らしさが足りないのよ!!
 ほら、まるゆみたいに!!」

木曾「べ、別にまるゆと……」

大井「だから、妹ぽさっていうのはそういうことなのよ!!
 私はね弟がほしいんじゃなくて妹がほしいのよ!! わかる?」

木曾「あ、ああ」

大井「何よその気の抜けた返事は!! 少しは姉さんのことを理解しなさい!!」

木曾「じゃあ、どうすれば……」

大井「女の子らしい話し方をすればいいのよ!!」

球磨「大井、別にいいクマ」

大井「姉さんは黙って! 私は本気なのよ!!

球磨「わ、わかったクマ……」

*4
北上「妹らしい木曾ってさどんなんだろ?」

多摩「想像できないニャ」

球磨「気になるクマ」

まるゆ「気になりますね」

大井「ささ、用意ができたわ!! 入って入って木曾!!」

木曾「……」

大井「喋りなさい」

木曾「ね、姉さん……。私、どう?」

北上(無理矢理、喋ってる)

木曾「お、大井姉さん……今日は何をするの?」

多摩(震えているし赤面もしているニャ)

大井「そうね……カレーを作ってほしいなあ」

木曾「そ、そう……なんだ」

まるゆ(あれ、顔が……)

球磨(そろそろクマ)

木曾「……」

大井「木曾、次は……」

木曾「うんざりだ!!」

*5
木曾「俺は俺らしい話し方がしたいんだよ!!」

大井「う、うるさいわね! 1日ぐらいいいじゃない!!」

木曾「1日でもダメだ!! はずかしくてしかたないんだよ!!」

大井「そ、そんな喋り方が何がはずかしいのよ!!」

木曾「だいたい大井姉さんは偉そうな言葉を使いすぎる!! おかげでいやな目をされる!!」

大井「私だってやられたらやりかえすのよ!!」

木曾「やってもないのにやるのが大井姉さんだろ!!」

北上「ああ、はじまっちゃったよ」

多摩「こうなると思ったニャ」

球磨「ささ、戻ろうクマ。言い合っていたら自然と仲直りするクマ」

まるゆ「本当ですか?」

球磨「本当だクマ」
*6
 それから10分後。
大井「まったく……あんたはどうして折れないのか……」

木曾「本当に姉さんは面倒だ」

大井「どっちがどうか……」
二人は握手をした。本当に仲直りをした。