【果ての家族】8話「時間神探し 2」

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*1

 私は目をつぶり空島の位置を確認した。町の前上から北東の方向にある。形は島で丸ごととってきたかのような形だ。緑豊かだが動物は存在しない。代わりに木造の家が1つある。なるほど、ここにソスがいるのか。

「座標はわかった。後は空を飛ぶだけだ」

「ハテ様、国王陛下から許可が降りました! いつでも行けます!!」

「よし、いくとするか!!」

 今回の行動は空島にいるわが娘ソスに会う他、この世界の時間軸に漂着したイレーブンを起こすことだ。娘二人と会うのはひさびさだ。特にイレーブンとは。
 私とシウは空中浮遊をした。しかし。

「あのう、ハテ様……」

 アルカが悩んだ顔で見ていた。

「あっ! しまった……」

 そうだった。アルティは空が飛べないんだ。私はすぐさま降りてアルカに浮遊する力を与えた。すると、アルカは浮遊した。これなら自由に空を飛べる。

「わあ、すごいです! こんな力があるなんて!!」

「あったりまえだろ! 親父の力はあらゆる生物のオリジナルだからな!!
 なんたってアタシたち13兄弟の……」

「おい」

「お、親父?」

「さっさと行くぞ」

 私はシウを黙らせて私、シウ、アルカの3人で空を飛ぶことにした。青空をゆっくり移動する。

「親父ぃ! さっさといったほうが……」

「ああ……それを考えていたが……」

 我々なら瞬時に飛べるのだがアルカがいる。どうしても空を飛べない。しかも、楽しんでいるしどうもな……。

「たく、クソ人間がいるから早くいけないのか……」

「すまない」

「ああ、いいよ。親父は優しい所がありすぎるし」

 そうでもないよ、シウ。

「本当に優しかった子供の喧嘩を止めれたよ」

2

 2時間たって、空島に不時着した。そこは草原がひろがる風景だが平べったい。木々は一本も生えずあるのは一階建ての木造の家だけである。なんとも殺風景な光景か。

「めずらしいな。ソスなら神殿を作ると思ったが」

「それがどうもソスは別荘と言う意味で作ったらしい」

「なぜ、館にしない?」

「どういうわけか、「ここの生物は未発達だからそこまで見せびらかす必要はない」とさ」

 相変わらず面倒な思考をしている。非常に見せびらかすのが好きだからいろいろ言っているからな。
 家に近づき扉を開いた。意外にも罠はしかけておらずザルだった。未発展世界だから入ってきても対処できると踏んでのことだろう。
 家の中は白い羽がちらかっておりまるで暴れたあとのようだ。

「あそこか」

 ベッドの上に誰かいる。私たちはそいつに近づいた。

「こいつか? あれだけ何べんも言わしたのにまだこんな服装をしているのか? 親としてはずかしい」

「そうよ」

 私は顔を見た。間違いない。
 肌は白く白い半裸な服をしてふともも、わき、はらが見える。しかも、あきらか下着をはいていない服装。胸と下は見えない。こんな服装をやめろと言っているのに「何を言うか? この服装こそが素晴らしいのではないか? 肌こそが美よ!!」とアホな美学をふりかざす。
 背中から白い翼を12枚生やしている。白髪の頭に8枚の小さい翼が生えている。
 何か誇らしげに眠っている。
 あたからみたら「露出狂がバカなかっこうをしている」にしか見えない。

「これが、ハテ様の子供ですか……酷い」

 はずかしい。顔を隠したいぐらいはずかしい。本当になんで子供になったのか気になってしかたない。本当に泣きたくなる。
 私は起こすためソスの腹にかかと落としをした。

「なぁ? べぇ!? あばぁげほぉっ!!

 ソスが起きたようだ。それももだえ苦しみながらのたうち回る。

「だ、だ、だ誰だぁ!!」

 寝ぼけた声で半裸な服装をした女が腹を抑えながら立ち上がった。

「おはよう、ソス」

「お、お、おおおお!! 父上ではないか! これはひさ……」

「うん」

 起きてそうそうすまないな。お仕置きでお前の腹を殴る。

「ぶへっ!?」

「これ何十万回も注意したよな? そして、お前は何十万も言い返してきたけどもうこっちは我慢できん。
 どうして、そんな服装を簡単に着れるんだぁ!!」

「げほげほ……。何を言うか……父上……姉上や兄上たちも……認めて……」

「それは、シウも同じだ。お前のその恰好を見てドン引きしない者はいない」

「……はい」

 ソスはしぶしぶ従った。

「ただ、父上。なんらかの目的があってここに来たのは確かでしょう?」

「ああ、そうだ」

「ということは、イレーブンを呼びだす以外に無いでしょう」

 あんな恰好をしていうのこちらの考えを察するか。

「乗る気がしない……」

 ソスはあまり乗る気がしなかったようだ。

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